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2023.06.14 クリエイター紹介

作り手さん研究所 ~つぼ市製茶本舗さんを訪ねて~【堺・お茶】

「どうやって作られているのだろう?」という疑問から、興味津々なテントテンスタッフが、作り手さん「つぼ市製茶本舗」さんを研究しに行ってきました!

全国各地から厳選した茶葉を乾燥・ブレンドさせて、加工している製茶メーカーの方に、お茶の歴史や、創業ストーリー、直営の喫茶店の魅力についてインタビューしてきました。

舞台になったのは、大阪府堺市の「茶寮 つぼ市製茶本舗 堺本館」。こちらの店舗では、「つぼ市製茶本舗」さんのお茶を存分に楽しめる喫茶店になっています。

お店のオープン当初から関わっているというスタッフの三宅さん親子に、詳しく教えていただきました!
おいしいお茶の淹れ方も教えていただいたので、最後まで必見ですよ♪




堺がお茶で有名なワケ

その昔、江戸時代中期、和泉国(泉州)では実際に茶葉が栽培されていました。 貿易港として発展していった堺には、地元の茶葉をはじめ、京都・奈良・静岡からと全国各地の茶葉が集まる場所でした。

出典:つぼ市製茶本舗WEBサイトより

そんな堺のお茶屋さんの強みは、全国各地から集まった茶葉の目利きとブレンド力! 当時は400件近くのお茶屋さんがしのぎを削って、独自のお茶をブレンドしていました。現在でも「つぼ市製茶本舗」さんでは、日本茶鑑定士による目利きでお茶が作られています。

写真提供:堺市博物館

みなさんご存知、わび茶の大成者として知られる千利休さんも堺の商家出身。だんだんと庶民もお茶をたしなむようになり、堺では喫茶文化も生まれたのでした。そんなワケで堺ではお茶が有名なのです。




つぼ市製茶本舗さんの成り立ち

嘉永三年(1850年)、谷本市兵衛さんが泉州堺に茶の貿易と茶問屋を創業されました。 先代が和泉市坪井町で茶園を営んでいたことから、その地名と名前にちなんで、「つぼ市」という屋号になったそうです。 歴史のあるお茶屋さんですね!

昭和の戦渦のなか、当時堺にあったつぼ市さんの商家も焼け落ちてしまいました。 しかし、戦火の中、奇跡的に焼け残った看板を胸に再興を目指され、その看板は今も「茶寮 つぼ市製茶本舗 堺本館」の2Fに残されています。

出典:つぼ市製茶本舗WEBサイトより

昭和20年9月、堺の街を後にし、本社を高石市に移転、操業を再開されました。 高度経済成長期に入り、お茶の需要が高まり、台湾茶の輸入を手掛けられたり、最新設備の工場を建設されたりと、創業して160年以上に渡って日本のお茶を支えてこられました。




茶寮 つぼ市製茶本舗 堺本館の誕生秘話

出典:つぼ市製茶本舗WEBサイトより

「茶寮 つぼ市製茶本舗 堺本館」は昔ながらの町屋をリノベーションした喫茶店。お茶はもちろん、抹茶のかき氷などの甘味メニューも楽しめますよ。

店舗のある場所は、江戸時代から交易路として栄えた、大阪と和歌山を結ぶ紀州街道沿いに位置しています。刃物屋さんなどの古い町屋の建物が残っているエリアでもあります。こちらの店舗、元は430年も続いた仕出し屋さんだったそうです。 廃業された時に、あと1週間で駐車場になりそうだったところ、「つぼ市製茶本舗」さんに声がかかり、喫茶店出店への第一歩となりました。

リノベーションをされていますが、当時の土壁の様子や梁の雰囲気など、建物の素晴らしさが生かされたつくりになっています。 2階には建築当初の梁も残されています。刀で面取りされたという梁は、触るとパワーがもらえそう。

カウンター前の石畳やお庭の平たい板は、当時の厨房の床板が使われています! 気になるお庭の丸い石について聞いてみたところ、お茶の旨みが存分に詰まった最後の一滴「ゴールデンドロップ」が表現されているのだとか!

壁にもこだわりが満載! この建物に使われていた欄間が額縁のように、壁面を飾っています。 この壁も、千利休さんにちなみ「利休鼠」と呼ばれる緑がかった灰色で作られています。
歴史やこだわりがたくさん詰まった素敵な建物の中で、当時を偲びながらお茶を味わう時間は贅沢ですね。




お取り扱い商品

「ミルクでつくるラテ」シリーズ

テントテンでも人気のこちらのラテは、 添加物フリーで、甜菜糖と和三盆でまろやかな甘み。大人も子供も飲みやすい、さっぱりとした飲み口です。 豆乳やオーツミルク、アーモンドミルクなどお好みのミルクで作ってみると楽しいですね! 冬場はホットで楽しめるのはもちろん、夏場はアイスラテとして楽しめます!

作り方も簡単♪

 

【材料】
・ラテの素 スプーン2杯(約10g)
・牛乳や豆乳(100〜120mg)

 

【アイスラテを上手に作るポイント】
❶少量のミルクとラテの素を先に茶せんや泡立て器で混ぜます。
❷氷を入れたミルクに❶を氷やストローに当たるようにゆっくりと流しいれます。


すると、カフェみたいな2層のオシャレなアイスラテの完成!

現在は下記の5種類が揃います。
・宇治抹茶ラテ
・棒ほうじ茶ラテ
・ジャスミンティーラテ
・黒豆きなこラテ
・マサラチャイ

2023年9月には「ルイボスティーラテ」が新登場、「ジャスミンティーラテ」がリニューアルするそうなので、楽しみですね!


ミルクでつくるシリーズ【つぼ市製茶本舗】 【日本製】





「おもひばこ」シリーズ

つぼ市さんのお茶作りへの想いが詰まった「おもひばこ」シリーズは、本格的なお茶が手軽に楽しめるタイプです。感謝の想いも込めて、プレゼントしてみてはいかがでしょうか。

小箱サイズなので組み合わせてプレゼントするのも楽しいですし、ちょっとしたプチギフトに高価な「玉露」などを贈るのもおすすめです!

今回はお店で千利休さんゆかりのお寺「南宗寺」と名前のついた玉露の入れ方を教わってきました。 玉露は人肌よりちょっと温かいくらいの温度で淹れるのだそうで、 沸騰したお湯を茶碗に移し替えながら、ゆっくりと冷ましていきます。

1杯目は濃厚なお出汁のような玉露のお茶を少量楽しみ、2杯目はたっぷりと湯呑みに注いで、また違った風味を楽しめます。

玉露の茶葉は柔らかく、出涸らしはポン酢で、おひたしのように食べることができます。 ほんのりお茶の風味がして、とっても美味しかったですよ! 最後まで余すことなく楽しんでみてほしいです。


おもひばこ【つぼ市製茶本舗】【日本製】


【つぼ市製茶本舗】商品一覧





お店紹介

大阪府堺市近辺に訪れる機会がありましたら、ぜひ立ち寄ってみてくださいね! とっても美味しいお茶と素敵な建物が迎えてくれますよ♪


茶寮 つぼ市製茶本舗 堺本館
https://tsuboichi.co.jp
〒590-0934 大阪府堺市堺区九間町東1丁1-2
[物販]10:30~18:00
[カフェ/テイクアウト]11:00~L.O.17:30(閉店18:00)
定休日 火曜、年末年始
※火曜が祝祭日の場合は通常通り営業いたします。
※臨時休業:2023年6月26日(月)~6月30日(金)
駐車場 あり(4台)

 


\店内の様子はインスタグラムをチェック/

https://www.instagram.com/reel/Ctc-CrBgZv7/?utm_source=ig_web_copy_link&igshid=MzRlODBiNWFlZA==


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