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2020.01.14 商品情報

お取扱いのある陶器・磁器の産地と特徴まとめ

テントテンマーケットでお取扱いのあるうつわの産地とその特徴をまとめました。
現在販売されている商品は伝統を受け継ぎつつも、現代の暮らしにあわせて進化し、日常使いしやすいデザインになっています。

波佐見焼(長崎県)

はさみベーカリー

テントテンでお取扱いしている陶器・磁気のなかで一番多いのが波佐見焼。
焼物の里、長崎県波佐見町が「波佐見焼」の産地です。

佐賀県との県境に位置しています。実は400年以上もの歴史がある伝統的な食器ですが、その名前が知られるようになったのはここ最近のこと。「有田焼」で有名な佐賀県の有田町に隣接しており、長い間有田の下請けを担っていました。そのため「波佐見焼」は、「有田焼」として流通していました。しかし現在では、産地表示が厳格になったことで「波佐見焼」としての知名度を上げています。

TANIKU natural69 波佐見焼


波佐見焼といえば、つるりとした磁器の手触りや白磁に鮮やかなブルーの模様を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。その他の特長としては、丈夫で扱いやすい上に、比較的安価なこと、個体差が少ないことなどです。
また、近年シンプルで機能的なもの、日常使いしやすく美しいデザインのブランドも増えてきており、若者を中心に広まっています 。

つばめ碗 大 波佐見焼
SWEET FLOWER 波佐見焼
flower Parade 波佐見焼

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美濃焼(岐阜県)

クチュール 美濃焼

美濃焼は、日本でもっとも生産量が多い陶磁器であり、国内シェアの約60%を占めています。岐阜県東部の多治見市、土岐市、瑞浪市を産地とする美濃焼。

BEANS 美濃焼蓮の箸置き 美濃焼

美濃焼は、他の焼き物産地(九谷・有田焼・信楽・備前など)と異なり、焼物の様式が1つではありません。土ものだけでなく・磁器の産地でもあり、その地域で製作される陶磁器の総称が美濃焼です。シンプルにいうと、美濃(東美濃地方)で焼かれた器ということです。
15種類が伝統工芸品として指定されており、それぞれが美濃焼らしさを醸します。

チャイ 美濃焼和三盆 美濃焼
フルーテット 洋ナシ ・りんご 美濃焼
bico ビコ 美濃焼

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有田焼(佐賀県)

おすもう 有田焼 

有田焼は日本で初めて作られた磁器で、日本を代表する伝統工芸です。九州の佐賀県有田町を中心とする地域で生産されています。磁器を焼く技術が有田から全国へと伝播されていったため、「日本の磁器のふるさと」とも呼ばれています。

磁器は、軽く叩くと金属音がするほど固く焼きあがっていますが、それは焼成温度が陶器より高く、吸水性がほとんどないためです。原料は粘土に石英や長石を含んだ陶土。陶器を土もの、磁器を石ものと言われることもあり、磁器は石を混ぜて作られています。
半透光性のある白い素地が特徴です。

essence 有田焼

有田焼の伝統様式は一般的に大きく3つに分けられます。
藍色一色で伸びやかに描かれた「古伊万里様式」、余白を生かした絵画的な色絵が特徴的な「柿右衛門様式」、染付・色絵・青磁の技法を駆使した「鍋島藩窯様式」です。

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九谷焼(石川県)

双鳩窯 九谷焼

九谷焼の特徴は、「九谷五彩」と呼ばれる赤・黄・緑・紫・紺青の5色を基調とした色彩豊かな絵柄です。その絵柄の多くは職人の手描きによる絵付けで、繊細かつ大胆なデザインです。

双鳩窯 九谷焼

1975年ごろになると、あらかじめ絵柄を印刷したシールを器へ貼り付ける転写技術が生まれ、高級なイメージがあった九谷焼はより身近な存在へと変化しました。現在九谷焼は、石川県南部にある寺井町を中心に金沢市、小松市、加賀市などで作られています。

色絵皿 花唐草 双鳩窯 九谷焼

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益子焼(栃木県)

kamacco 益子焼

益子焼は栃木県の東南部に位置する益子町で製造されています。

益子焼は厚手の質感が特徴的で、素朴な土の表情が生かされた焼き物です。土の性質上、細かい細工にはあまり向いていませんが、ぽってりとした温かな手触りで益子焼ならではの釉薬を使っており独特の味わいになっています。


江戸時代の終わり、嘉永6年(1853年)に益子町の近くの茂木に生まれた大塚啓三郎により益子焼は開窯されました。

川尻製陶所 益子焼

益子焼の始まりは大塚啓三郎が、益子に隣接する茨城県笠間にある風台院で修行をしていた際、陶芸に興味を覚えた後、益子で良質の陶土を見つけて焼き物を始めたと言われています。益子焼は民芸運動の流れを受け継ぎ、今でもたくさんの陶芸家が活動しています。伝統窯に加えて多くの個人窯もあり、窯元は400を越えると言われています。

SHINOGI SERIES 益子焼

従来の民芸陶器に加えて伝統や様式にとらわれない自由な作陶活動も行われ、現在も素朴な土の味わいある温かい器が生み出されています。

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小石原焼(福岡県)

上鶴窯 小石原焼

生活雑器としての道を歩みながら、「用の美」を確立した小石原焼。ロクロを回しながら紋様付けされた独特なデザインが特徴で、飛び鉋、刷毛目、櫛目、指描き、流し掛け、打ち掛けなどの技法で表現される独特の紋様は、素朴で温かい風合いがあります。北欧インテリアなどにも違和感なく組み合わせでき、近年は特に女性人気の高い焼き物のひとつとなっています。
福岡県朝倉郡東峰村で作られ、生活雑器として400年の伝統を受け継ぐ陶器です。

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萩焼(山口県)

萩の雫 萩焼

萩焼の大きな特徴は、焼きあがりの土の柔らかさと、その吸水性にあります。
高火度で比較的短時間で焼成し、土味を残すため、商品の感触が柔らかく、土があまり焼きしまっていないので軽く、保温性をもっています。さらに、吸水性があるために、長年使っていくうちに茶や、酒が浸透して、茶碗の色彩が変わり、茶人の間では「茶馴れ」といって珍重されています。

萩の雫 萩焼

また、形・装飾に素朴さがあり、絵付けなどはほとんどなく、土の配合・釉薬(うわぐすり)のかけ具合、へらや、刷毛目による表情が楽しめるのも特徴です。

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砥部焼(愛媛県)

すこし屋 砥部焼

愛媛県砥部町を中心に作られる陶石が原料の磁器。国指定伝統工芸品として、その歴史と伝統は今も守り続けています。

すこし屋 砥部焼

すっきりとした白磁に藍の模様が入った昔ながらの砥部焼のほか、カラフルな色使いのかわいいものもあり、砥部焼の魅力がさらに広がっています。

すこし屋 砥部焼

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会津本郷焼(福島県)

樹ノ音工房 会津本郷焼

福島県会津美里町(旧会津本郷町)周辺を産地とする陶器及び磁器。400年以上も前、播磨国から瓦工を招き、若松城の屋根瓦を焼かせたことから、焼き物作りが始まったと言われています。東北最古の焼き物の産地でもあります。

樹ノ音工房 会津本郷焼
樹ノ音工房 会津本郷焼

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笠間焼(茨城県)

鈴木まるみ  笠間焼

関東ローム層から出土する笠間粘土や花崗岩の風化によってできた鉄分を多く含む蛙目(がいろめ)粘土と呼ばれる陶土によって作られています。笠間粘土は粘りが強く粒子が細かいため焼き上がりが丈夫であり、当時の日常雑器としては理想的な土でした。
「特徴がないのが特徴」と言われているのは、戦後、伝統にこだわらない自由な作品が作れる笠間の気風を求めて各地から若い陶芸家たちが集まったためといわれています。現在では安価で実用的な水瓶や徳利から芸術的で斬新なデザインのオブジェまで多種多様な焼き物が焼かれています。

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丹波焼(兵庫県)

TanbaStyle TS+ 丹波焼 市野元祥

丹波焼は日本六古窯の一つに数えられ、瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに古くから焼き物の産地として知られています。2017年には六古窯が日本遺産としても認定されています。丹波焼の窯元はそのほとんどが数名規模で、それぞれ土作りから焼成まで一貫して手掛けています。

平清水焼(山形県)

青龍窯 平清水焼

陶器と磁器それぞれの成分となる土が採れたことから、両方の焼き物が作られてきました。山形で最も古い歴史を持ち、伝統を守りつつも進化し続けています。鉄分の多い原土を活かした焼き物です。

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ほかに、萬古焼、常滑焼、伊賀焼、瀬戸焼も少しですがお取扱いしております。

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