仕入れが楽しくなるウェブマガジン TEN TO TEN market PRESS(テントテン マーケット プレス) 仕入れが楽しくなるウェブマガジン TEN TO TEN market PRESS(テントテン マーケット プレス)

2021.04.30 店舗運営・その他

商品撮影の差がつくポイント!【インスタ・ブログにも!】【撮影のコツ】

多くのショップが商品ページまたはインスタやブログなどで魅力的な商品画像を掲載しています。それには一眼レフなどの品質の高いカメラや照明、スタジオなどの専門的な設備を使わなければいけないのでは?とお思いの方もいるかもしれません。

しかし必ずしも高額な費用をかけて撮影を行っているわけではありません。撮影のコツさえつかめば、スマートフォンでも魅力的な商品画像を撮ることができるのです。最近のスマホは画質も良いので、商品撮影にスマホを使っているショップもたくさんあります。

そこで今回は、ネットショップを運営されている方の商品撮影、実店舗をお持ちでインスタなどのSNSやブログなどで使える撮影テクニックをまとめました!

知っておきたい基本的なポイント

撮影スタジオがなくても、室内で簡単に撮影できますが、見落としがちなのが照明です。部屋の天井にある蛍光灯などの照明をつけていると、うまく影が出ない上に、商品が黄色っぽくくすんでしまったことはありませんか?一般的な室内照明は撮影用の照明機材のように演色性が高くなく、カメラを通すと実際の色とは違った不自然な色になります。

手軽に魅力的で印象の良いライティングをするコツは、自然光を取り入れることです。自然光を使う場合には室内の照明はすべて消し、フラッシュも使わず太陽の光のみで撮影しましょう。

窓のある部屋で撮影しましょう。光の向きによっても印象が変わります。初心者はサイド(横)から光を入れるのがおすすめです。サイド(横)からの光は立体感がでてコントラストが強調され印象の良い画像になります。真正面(順光)の場合は後ろに影ができるので、のっぺりとした印象になります。

◇室内の電気は消しておく
(光の色を混ぜない)
◇光はサイド(横)から
◇逆光に注意

自然光で撮影すると影が柔らかく、もっとも魅力的な印象になります。
自然光(太陽光)といっても時間帯、天候によって色や強さも変わります。朝は青みが強く出て、夕方は赤みが強くでやすいので、季節にもよりますが晴れた日の10~15時くらいの時間帯がおすすめです。同じシリーズの商品を撮影する場合は、同じ光量(同じ日・同じ時間)で撮ると明るさが統一された写真になります。

直射日光は、夏のまぶしい日差しを演出したい場合や、グラスなどの模様を影として写したい場合に効果的です。

簡単な準備で出来る背景

商品撮影の背景は白が基本ですが、インスタなどのSNSやブログにアップする際、商品イメージが伝わりやすいような背景を取り入れるのもポイントです。
周りにそれらしい壁やテーブルがなくても、布や板をうまく活用して背景を演出することができます。

布は手芸屋さんなどで簡単に手に入るもの、木の板はホームセンターなどで売られているものを使っています。木に見えるシートなどを使うより、本物の木を使った方が商品が魅力的に見えます。シートはテカリや反射で、写真を通してもすぐに偽物の木だとわかってしまいます。

木の板
木の板は色や種類でも印象が変わります。柾目の明るい色の板を使えば北欧テイストやシンプルで上品な印象になり、濃い茶色でざらっとした足場板などを使えば古民家でレトロな印象を与えます。


布も色や素材で印象を変えられます。綿や麻の生成のものを使えばナチュラルテイストに。シルクやレーヨンを使えば上品かつ高級なイメージを演出できます。

◇背景の布や板で背景を演出
◇色や素材で違った雰囲気に

布は畳めば、場所を取りませんし、板は小さなものだとアレンジも片付けも簡単です。

木の板以外にも手軽に背景にできるものがあります。アクリル板を置けば、商品の下部が少し反射して清涼感が出ますし、色画用紙を置けば、商品のイメージや印象を色で演出することが出来ます。

・コスメ(化粧品など)はアクリル板がおすすめ
・ポップな文房具などは色画用紙がおすすめ

背景と自然光さえあれば、簡易な撮影スタジオが作れます。窓は南向きの窓を選びましょう。

直射日光は影が強くでるので、影を和らげたい場合は、レースカーテンなどで光を分散させるのもおすすめです。
しかしあまりに暗いとオート設定のカメラやスマホのカメラは、ノイズの入った画質の悪い写真になることがあるので注意が必要です。側面が暗いと感じる場合は反対側からレフ板を使って光を入れる方法もあります。レフ板は白い板(ハレパネ)や白い画用紙、アルミホイルでも代用できます。

オフィスなどの窓は紫外線カットのフィルムが貼ってある場合があるので、そういった場合も光量が足りず、ノイズが乗った暗い写真になることがあります。

撮る際の覚えておきたい差がつくポイント!

撮る際に気を付けたいことは、まずカメラを水平に構えることです。そして商品の正面を捉えましょう。長方形の縦に長いものを撮った際に、上が大きく下が窄まって写る(または逆の)ような経験ありませんか?

目線の高さを商品と合わせることで上下の歪みが抑えられます。水平&正面になっているだけで、プロが撮ったような商品写真になります。

水平に構えるにはまず、カメラに搭載されているグリッド線を使いましょう。グリッド線とはカメラの画面の縦と横に均等に表示されている線のことです。ほぼ全てのデジタルカメラに何らかのグリッド線表示機能が搭載されています。

テーブルの上に乗せている場合は、テーブルのまっすぐなラインをグリッド線に合わせ、そこに商品を持ってくるとうまく撮影できます。

◇カメラを水平に構える
◇商品の正面を捉える

水平と正面を捉えるのも重要ですが、難しい場合はズーム機能を使うとうまく撮影できます。撮影対象から少し離れて、ズームで撮ると上下の歪みが解消されやすいです。
ただしズームを使うと手ブレしやすくなるので、三脚を使うのをおすすめします。

スマホのカメラにもグリッド線機能がついています。カメラを立ち上げた時に出てこない場合は、「設定」→「カメラ」→「グリッド [ON]」にしましょう。(設定の仕方は各スマートフォンによって異なる場合があります。)

スマホは手で持って撮影するため毎回異なった構図になりがちです。色違いや柄違いの商品は同じ構図で撮影したいですよね。
最近はスマホ用の三脚も手軽な価格で売られています。三脚を使って、カメラの構図を固定し、水平を保ちながら、商品だけを入れ替え撮影すると、ずっと同じ構図で撮影することが出来ます。


特にネットショップの場合は商品写真が一覧に並びますので、光の方向を意識して撮影しましょう。

◇影の方向を決める
◇光の反射位置も同じ場所に

商品写真が並んだ時に同じ方向から光を当てたほうが違和感がないのがわかります。商品に当てる光は影の方向にも影響しますので、影にも目を向けましょう。 加えて、光の向きが変わると光の反射位置も変わり不自然になることがあります。



リアル店舗と違って、ネットショップやブログ、SNSでは実際に商品に触れることができないため、画像で商品の特徴を伝えることが重要です。お客様が商品の見たいと思うポイントは様々ですが、基本となるのが、真上、真横、素材感、裏側をしっかりと表すことです!

素材感を伝える!

素材感を伝えるには基本的にアップで撮ります。でこぼこしたものは影を作るように撮るとより伝わりやすいでしょう。ファブリックなどはクシュっとさせると良いです。

大きさを伝える!

WEB上にサイズを記載していてもわかりにくい時もあります。写真で伝えられたらお客様にとってもわかりやすいですよね。
サイズ比のわかる小物を置いたり、色違い・柄違い・大きさ違いなど、シリーズがある小物なら、並べてみると良いです。
例えば食器なら箸などの小物を使うとサイズ比がわかります。小さいものなら手に乗せる、バッグなら手で持つとだいたいの大きさが伝わります。

関連した小物を周りに置き、使用シーンをイメージさせるのも大切です。使用シーンが想像できる小物使いは、購買意欲アップにもつながります。


…………………

テントテン撮影者の虎の巻、いかがでしたか?今日からでも試せるコツをいくつかお伝えしました。

もちろん、撮影設備も技術もあるプロに依頼したほうがより良い写真になるのですが、お金をかけて依頼するほど在庫が多くない、自分で撮影してみたい、SNSやブログにアップする写真をもう少し魅力的にしたいという方は、ぜひ虎の巻を活用してみてください。

____________________
雑貨、アパレル、食品のネット仕入なら卸売問屋のテントテンマーケット
さまざまなメーカーで展開している、雑貨、アパレル、食品。テントテンマーケットではひとつにまとめてお仕入れ可能です。

カテゴリー:

あわせて読みたい関連記事